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物語の作り方 ガルシアマルケス

買ったのにずっと読んでなかったので読んでみたらなかなか面白かった。

僕は不勉強で知らなかったですが、ガルシアマルケスという人は
小説家でもあり、映画の脚本家でもあるとても有名な人だそうです。
(ラテンアメリカ文学の巨匠。というかノーベル文学賞の人だそうです。追記)
このおじさんが脚本家志望の若者を集めてシナリオ教室という学校を作ったのですが、
この本はその授業内容がどんな感じだったか収められているというものです。

その授業内容というのが面白くて、生徒に一人一人、各自ストーリーを作ってきてもらい、
それにみんなでひたすらダメだし(アドバイス)するというものなのであります。
「第2次大戦終了後、ポーランドの田舎でヒトラーが自分をさらいにくると思い込んで怯える少女の話」とか
「第一バイオリンはいつも遅刻する」と題された実は暗殺専門スナイパーのバイオリニストの話とか
聞いただけで最初は「なんか面白そう」と思うのですが、
これがこのガルシアマルケス先生(通称ガボ)を中心にしてみんながひたすらダメだししまくる。
別のアイデアを出しまくる。
最初の話がどんどんどんどん変わって行ってしまう。
変わりまくる。
ストーリーを考えた作者(生徒)は「この人はそういう性格じゃないんです!」と半泣きになったり、
「僕は頑固なんで何を言われても変えませんよ」とツッパったり様々で面白い。
なんか気持ちがわかる。

みんなのダメ出しも的を射ているんだかいないんだかわからない。
さらにびっくりするのは最後には「最初よりよくなったね」って
改稿されてめでたしめでたしってなるのかと思いきや、

まとまらない!

まさかのいいっぱなし!

投げっぱなしジャーマン!

「最初のまま方がよくね?」って思うくらい、

とにかくやられたい放題なのであります。

さらにこのガボ先生のちょいちょい挟んでくる嫌みがイラつくのです。

「ユダヤ人が主人公といってもまさかアンネフランクと関係があるわけじゃないだろう?」とか、

「同国人だからってフォローしてはいけないよ、マローノ。」とかなんとか。

しかしこの本を読んでいるとこのガボ先生はやはり天才なんだろうと思わされてしまうのがすごい。
込み入ったストーリーも整頓して説明するのがうまく、ちょっと手を加えただけで、
ぐっとおもしろくなりそうなことをばんばん言うのです。
例えで出す台詞もいちいち色っぽい。
でも生徒も先生に気を使わず、好き勝手言うので(フォローしてはいけないというのが教室のルール)
議論はまとまる感じではないんだけど、それでもガボ先生の言う事はきらっと光っているように見える。

そして最後にガボ先生が言う。
優れた作家というのは書いた本の冊数で決まるんじゃない。
どれだけのアイデアをくずかごに捨てたかで決まるんだ。。。


きゃー!
かっこええー!!!!


あんまりこうすればいいという技術が書いているわけではなかったけど、
なかなか面白かったです。

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ガボ恐るべし。


久々にネームを送る。








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