うちの近くのマンションの一階のエントランス部分に
発砲スチロール箱があってその中に毛布が敷いてあって、
「みーちゃんの家」とマジックで書いてある。
毛布の中にはみーちゃんと思わしき三毛猫が、
丸まっていつも寝起きみたいな顔をしてこっちを見ている。


そこのマンションの人がちょうど出てきたので、
話を聞くと、このマンションではペット禁止だから、
マンションの住人全員で飼っているらしい。
もう、3,4年になるといっていたから、
おとなしく背中をなでさせてくれるみーちゃんは
近所の人たちやこどもたちに人気ものだという。
それからというもの僕もそのマンションの前を通るときに、
みーちゃんの背中をこっそり撫でたりしていた。
みーちゃんはポストにたまに入れられてるタウン誌でもみるような目で僕をちらりと見て、
あとは大体ねむたそうな顔をしていた。


地震の2,3日後にその前を通ったら大きな張り紙がしてあった。
箱の中にみーちゃんの姿はない。
張り紙には「みーちゃんのお友達へ」というタイトルで
みーちゃんが腸だか何だかを詰まらせて、体調を崩し、
入院したことが書かれていた。
「早く元気になって欲しいけれど、みーちゃんも高齢だから
帰ってくるのは難しいと思う。」と書かれていた。


地震の後で「嫌なニュースは続くもんだな」と思って気持ちが暗くなってしまった。
僕は去年ここらへんに引っ越してきたので、
みーちゃんの頭を撫でるたびに、新しい街になじんできているような気分に
なんとなくなったりもしたりしなかったりしていたのだった。
とてもさびしくなった。


・・・・のだが、先日前を通ったらみーちゃんがいた。
何もなかったように家の中でごろごろしている。
でも、「帰ってくるのは難しい」と書かれた張り紙はそのままだ。
みーちゃんは脅威の回復力で戻ってきたのだろうと推測する。
まあ、ともあれ帰ってきてよかった。


100926_1856~01
この写メは去年のだけど、全然歳とってるように見えないな。
童顔猫だ。










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